こういう事はあまり言いたくないが、まぁそういう時代なんだろうな。

タイマ所持の時効がどうやら7年との事なので、問題なかろう。

その昔、親の金でニュージーランドに遊びに（名目は留学）行っている時に、ちょこちょことレイブに出かけたりした。
日本のレイブは知らないけど、当時のレイブは雑貨屋さんで掲示板を見て主催者に電話、10ドルか、せいぜい20ドルのチケットを買い期日にその場所（大抵は野外）に出かける。

大抵誰かがガンジャを持っているので、それを車の中でプカプカやる。もし持っていなくても、あるいは黙ってても誰かがジョイントを回してくれたり、ソレっぽい人が質の悪いガンジャを売りに来たりしてくれる。
タバコの吸い方とちょっと違うところは、煙を吸い込んだ後、やや息を止めるといったところか。息とめると回りやすいんだよね。
私もそうなのだが、タバコをうまく吸えない人は、口に水を含んで苦しくなったらちょっとずつ飲むようにすると楽に吸える。

そんで馬鹿話をしながらお菓子をポリポリ食べ、気が向いたら音の鳴っている方へ行き、適当に踊って、疲れたら車に戻る。を繰り返す。私はお酒が飲めないので本当にその繰り返しである。

『会場』っつったって名ばかりで、林の中の一角を布で囲んであって、申し訳みたいな機材がある程度。取ってつけたような曼荼羅とかサイケデリックな布が所々に張られている。地面には羊のフンがいっぱい落ちている。これは冗談じゃなくて本当にくさい。
DJもそんなに上手なわけじゃない。どちらかというとかなりいい加減。

でもなんか『まぁこんなんだけどさ、気楽に楽しもうよ』みたいな空気があって結構楽しめたりする。雰囲気としては友達で集まってラジカセで音楽をかけているのと大して変わらない。

日本のDJイベントなんかに行くと、良くも悪くもソリッドかつシャープである。親密さのようなものはあまり感じられないが、DJの作り出す世界をジェットコースター的に楽しむ事ができる。良いDJであれば『こちら側に楽しむ意欲がなくても、強制的に楽しませてもらえる』って感じ。これはこれで楽しい。単に楽しみ方が違うというだけの話。

ニュージーランドでもタイマは違法ではあったんだけど、その規制は、少なくとも当事はゆるやかなものだった。
そりゃ白昼堂々と吸い歩けばおまわりさんも逮捕するんだろうけど、家や車や、レイブのような閉鎖された空間ではみんな結構普通にプカプカやってたりするんだよね。

で、前述のようなグダグダな環境で物事を楽しむのにも、やはりタイマが一役買っているのである。

そりゃータイマは違法だし、他の麻薬の導入部になり得るから規制したいって気持ちもわからんではないが
『本当はいけない事なんだけどさ、しょうがないよね』位の扱いをしてくれてもよさそうなものだと思う。
ちょっと位『アソビ』の部分を作って欲しい。

『麻薬、ダメ、ゼッタイ』
別にタイマに限った事ではないんだけど、この手の潔癖さがどんどん加速した世の中を想像すると、少しぞっとする。

本当に

そんなに健全な世の中が

来て欲しいと

みんな思ってるのかな、かな

私はそうは思わないんだけどなぁ・・・