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滑稽な広告

三谷幸喜監督の『ラジオの時間』という映画がある。

ラジオ局制作の生ラジオドラマの番組内容が、ソレを取り巻くスポンサーや役者の意向によって滑稽に変わってゆく。というようなストーリー。

 

『スポンサー(出資者)の意見を取り入れるとロクな事がない。』

というような事が面白おかしく描かれているのだが、私にも似た種類の経験がある。
もちろん、舞台も媒体も、著しく離れるんだけど。

笑いの種類としては同じかな~と思うので以下に書いてみる。

 

滑稽な広告
昔にやった仕事。

と、ある大手企業の広告で、客寄せの目玉に

「ディ○ニーランド ミッ○ーマウス目覚まし時計が当たる!」

と載せようとしたときの事。

 

【初期案】

プレゼントの商品写真を載せ、実名のキャプションを載せる。
ここで問題発覚、掲載の許可が間に合わないらしい。

ディ○ニーというところは某ランドの掲載に対して許可が必要なようだ。

一般的には無許可で載せちゃってもほぼ問題になることはない。だが、今回の仕事は発注元も大手企業なだけに「万に一つでも」問題になってはマズいとの事。

【次稿】

そこで考えた

『名前を出さなきゃいーんじゃねーか案』

写真はそのままに文言だけを変えてみた。

でもどうやら株式会社オ○エンタルランドというところは、その肖像についてもかなりうるさいらしい。

 

【決定稿】

そして決定稿。

商品写真をイラストにする。しかも、ミッ○ーマウスぽいのを描いちゃうとソレはそれで問題になり得るというので、画像の通りの丸三っつ。デフォルメしてるんじゃなくて。本当に丸三っつ。ついでに『※イメージです』というワケのわからないキャプションもつけさせられた。

 

刷り上ってきた広告を見て

 

「なんだこりゃ!」

 

と言ったのは言うまでもない。

自分は初稿から順を踏んでいるので「かろうじて」その広告内容を理解できるのだが

多くのこの広告を見た人にこの内容が伝わるとはどうしても思えない。

内容が伝わらない広告に『惹かれる』ことはまずないだろう。

 

今となっては笑い話のひとつだが、広告を作っているとコレに似たような事はまま起こる。

 

『丸三つの図形』と、『キャラクター目覚まし』の文字で、それがディ○ニーグッズだと言うことに気づいた名探偵さんは、果たしているのだろうか。

コメント

当時としては大真面目だったんだろうねえ(笑)
きっとみんな「こんなんでだいじょぶか~?」と心で
思ってたに違いない(^-^;
ユーザーとして「黒丸3つと※イメージです」を見たら
なんかパチもんっぽい感じに見えちゃうよねい(笑)
ユーザーも出した会社も、怪しい広告になっちゃったなーと
心の中では思ってたに違いない(^-^;

2009/08/09 (日) 08:58:42 | URL | ぶぶたん #79D/WHSg [ 編集 ]

大真面目。
そうなんです!
みんな大真面目にこの馬鹿馬鹿しい広告を作っていたんですよ!
製作中に『だいじょぶか~?』って思えた人が一人でもいたのなら、途中で内容は変更されていた筈。
私にしても、現在の私ならば
「これっておかしくね~か?」
って言えますが、当時は広告を仕上げるだけでいっぱいいっぱい。お客さんから言われたことを反映するだけで精一杯でしたとさ。
当時のことは良く覚えていませんが、広告データを印刷に出した後お客さん(担当者)と
「これで誰からも文句は出ないね」
的な空気を漂わせていたような気がします。
ほかならぬユーザーの事なんか、考えも及びませんでしたとさ。そういう意味では恐ろしい話です。
コメントありがとさんです♪

2009/08/09 (日) 11:46:16 | URL | まさかす #79D/WHSg [ 編集 ]

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