数年前、大阪に住んでいた頃、アメリカ村という所にCISCOがあって、レコード店としては私のすごく好きな雰囲気だったのでレコードを買うわけじゃなくてもちょくちょく足を運んだものだ。適度に大きくて、適度に汚くて、多すぎず少なすぎず人がいて、ターンテーブルも開放されていて、好きに試聴できて、いい感じの店だった。
アメ村といえば、私にとっては
『入店すれば店員が舌打ちをして迎えてくれる』
という非常に紳士なお店が大半だったんだけど、CISCOと一部の古着やさんだけはま～普通にくつろげた。店員さんもいい感じにシカトしてくれるっつーか。店員がしゃらくせぇ話をしてこないだけで私のその店への評価は高い。

HMVもタワーレコードも悪くは無いんだけど。こちとら被害妄想の誇大妄想だから。店の雰囲気が鼻に付くんだよね。
台詞にするとこうだ。

『ちょちょちょ！ちょっとまって！！オイオイ君みたいなおたく風情がウチみたいなオサレ空間に何の用だい？ここはアナログレコード店だよ？日本の音楽シーンを牽引するDJや音楽を愛するおしゃーれな人間がCDやiTunesStoreだけでは飽き足らずに来る所なんだよ？ひょっとして間違えてる？ここは日本橋（関東で言う所の秋葉原）じゃないよ？何をお探しかはしらないけどこのフロアーにはアニソンは無いよ？わかってる？ねぇわかってるの？声優コーナーはもう一階上ね。それより君はそのツラで何でネルシャツ着てないんだい？デニムシャツは洗濯中なのかな？ちゃんと着替えてズボンもケミカルウォッシュにはき直してからココには二度と来ないでね。わかったかい？』

とまぁ幻聴を要約するとこんな感じ。
タワレコはそーでもないけど、なんか最近のレコード屋さんってピッカピカでまぶしいしょ？こちとらもうおっさんだから、あんなにまぶしい所でまともに音楽の試聴なんかできないよ。それに心斎橋のタワレコやHMVはそんなにレコードの品揃えが良くない。レコード試聴機もないし。

さて、当時CISCOで買ったレコード。
そんなに数は多くないが。印象深いものとしてはこれ

【Buzz Caner（1998年） / Chaos A.D.】

ドラムンベースのレコードを漁っていて『コレは！』と思って買って帰ったら、何のことはない大御所『Sqarepusher』の名義違いでしたのアルバム。音楽的にそれほど印象に残っていない所を見ると、それほどオススメのアルバムではないと思う。

【Vision Creation Newsun（1999年） / BOREDOMS】

当時付き合っていた女の子の誕生日か何かにあげたもの。つか、誕生日にレコードって・・・高校生かよ！ごめ、当時もう成人してました。スマヌ。BOREDOMSは元々好きだったのと、ジャケットが可愛らしかったので買った。いわゆる『ジャケ買い』というやつですね。
写真では伝わりにくいんだけど、ピクチャーレーベル仕様のレコードって手に取るとクるものがありますよ。
実は、新品のマッサラピンであげてしまったので内容をほとんど聴いていない。
むしろ今聴きてぇ。

いずれもCDでも発売されているので、レコードで買う意味なんか無いんだけど。
でもいいでしょ？このカッコつけ感。そしてダサ感。中二っぽくて。