アニメーションも、絵柄もピカイチなんだけど、いかんせん趣向（脚本）が自分好みではなかった。ソコは残念。
洋アニメ調の絵柄、大好きさ。ちょっと松本大洋っぽいね。ヤクザ（兄キ）なんてどう見ても鈴木さんだし。

この映画は基本的に家で一人で見るタイプのアニメ映画ではない。
夏の夜に、ガンジャをプカりながら巨大スクリーンでこの映像を見たなら果てしなく気持ちいいだろう。きっと。

この作品はストーリーにそれほど意味を持たせてない（だろう）映画だし、うまく説明できないので割愛。

特筆すべきは映像のすごさだろう。
特に神様の登場シーン。みょんと西の性交シーンはすごい好き、つか全編にわたって映像はすごすぎる。
おそらく4℃以外、ドコの誰をもってしても、こういうアニメーションは作れないと思う。

抱腹絶倒でも、号泣でも、恐怖でもなく、考えさせられるわけでもないタイプの感動がある。
このタイプの説明が難しい感動（感情の混沌！？）がワシはすごく好きさ♪

こういった作品を、この国の土壌で生み出すことができたとういだけでもすごい作品だと思う。
 

資本の回収、という事になるとこの手の作品を世に生み出す必要性があまりないからかなぁ。スポンサーがつかない所為かとにかく世に出ない。出にくい。世の中簡単に言葉で説明できることだけで成り立っているわけではないだろうに。

声優陣で元を取ったんだろうケド、お金を出した吉本興業もすごいと思う。

別に嫌いじゃないし、むしろ好きなんだけど。
『宮崎駿だけが日本のアニメじゃねーぞ、これは』と思わせてくれる良い作品。

一見の価値あり。